

仏教教室シリーズ⑪(忍辱波羅蜜)
お釈迦様は、多くの教えを人々に伝えました。 その中でも、心に深く刻んでおきたい言葉があります。 「自己こそは自分の主である」 ここでいう「自己」とは、自分の内面、つまり「心」といってもいいかもしれません。あるいは、「内なる仏」と考えることもできるでしょう。 その「自己」を自分自身で統御することができたなら、何ものにも代えがたい「拠り所」を得ることができる。お釈迦様は、そう教えています。 そして、自分の欲望に縛られた苦しい生き方から、自己を統御し自らを解放していく。そのための実践として説かれたのが「八正道」です。 さらに、善きものを引き寄せるという意味では、現代の言葉でいえば「運」のようなものを引き寄せる方法も教えます。 そこには「因果の法則」があります。 善い行いをすれば、善い結果につながる。 だからこそ、「善」を行うことが大切なのです。 その「善」の実践を体系的に示したものの一つが「六波羅蜜」です。 私は、六波羅蜜には、人生をよりよく生きるための「成功法則」ともいえるものであると思っています。 さて、前回までに六波羅蜜のうち、「布施波羅蜜」と「


仏教の教えと心の安らぎ
仏教を貫く根本的なコンセプトは、間違いなく「縁起の法則」にあります。 つまり、 仏教=縁起の法則 と言えるでしょう。 縁起の法則とは? 縁起の法則とは、「因 → 縁 → 果」の働きによって、あらゆるものごとが成り立っているという原理です。 だからこそ仏教では、「廃悪修善」によって幸せになると説きます。 悪いことをやめ、善いことを行う。これが廃悪修善です。 では、その「善いこと」とは何でしょうか? そこで登場するのが、まず「八正道」です。 以前にも学びましたが、八正道とは自らが実践する幸せへの道です。 これもまた開運につながる教えであり、廃悪修善を実践するための具体的な指針です。 ただし、八正道は主として自分自身の行いや心の在り方を整える教えであり、他者への働きかけを直接説くものではありません。 そこで、お釈迦様はさらに一歩進んだ実践として、「利他」の教えを説かれました。 他者のために善いことを行うことです。 善いことの具体例 しかし、「善いこと」と一口に言っても、その内容は数え切れないほどあります。 ...
布施波羅蜜の教えと心の安らぎ
縁起と八正道の学び 前回は縁起(えんぎ)をテーマにしました。八正道(はっしょうどう)の後に縁起を学んだのは、もちろん真理(しんり)であることもありますが、ここから先は縁起を頭に入れておいて、その真理に基づいて仏教の教えが説かれていることをわかって欲しいからです。 さて、既に学びました八正道ですが、人が幸せに向かって生きるための生き方を具体的に説いています。そして、その向かう先には悟りがあります。しかしながら、その悟りは限定的なものだと言われます。なぜならば、八正道は常に「自分」が何をするということが教えになっており、「自利(じり)の修行」とされ、到達する悟りは阿羅漢(あらかん)のものだと言われます。 私たちが目指すべきなのは「仏」の悟りです。そこには「利他(りた)」の修行が必要なのです。 利他の修行と善の実践 利他の修行、そこには勤めるべき「善」が説かれています。無数にある善の中で、「何をしたらいいの?」と悩んでしまいます。そこでお釈迦様は「これをすればいいよ」と説かれているのが「六波羅蜜(ろくはらみつ)」の修行なのです。 布施波羅蜜(ふせはらみ















































