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さあ!節分を過ぎて本当の意味で新年となり春の季節となりました。今年の節分は朝から本当に冷たい雨が降り、大きなお寺では豆まきを中止するお寺もあったようでした。
というわけで、豆まきが足りてない人がたくさんいるはずです。なんということでしょう!神崎寺の福豆まき、恵印堂大祭が2月11日(祝)にあるのです!豆をまいて厄除けをしなくてはいけない衰運の人はもちろんのこと、豆まきのお豆や御供物を拾う人もみんな神崎寺にお集まりください。

そもそも、なんで豆まくの?ということなのですが、鬼の目を魔目と称して目つぶしする武器という説、魔を滅するという不思議なダジャレだったり、どれも現代の人には真面目に聞いてもらえそうにない感じがします。
そもそも、仏教においては鬼とは煩悩を指します。鬼と言えば赤か青ばかりが出てきますが、緑・黒・黄の鬼がいるのをご存じですか?赤は欲望、青は怒り、緑はやる気が出ない、黒は疑い、黄色は甘えなどを表し、それぞれ煩悩の種類を表しています。
本当は、この5つの鬼から、自分が打ち勝ちたい煩悩を選び、その色鬼に豆をぶつけるなんて風習もあります。なにか、自分の煩悩を洗い出すワークショップみたいです。
鬼に豆をまくことで自分の煩悩洗い出し、謙虚に反省して、清らかな心となり新しい季節を迎える意味があるのです。
とはいっても、イベントとして豆まきはかなり楽しいものです。神崎寺では一年に一度、2月11日には恵印堂の護摩を焚く日としています。
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ですから、年男年女を最前列にして、お詣りの人がみんなで恵印堂に入って拝んで、その後、追儺式を行います。
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追儺式ではお豆をまくことを厄除けの儀式としてやった後で、御供物をたくさんまきます。これは、御供物を多くの人に施すことにより、人を幸せにする利他の行いであるといえます。つまり、徳を積み”功徳の法則”を発生させて自分が一番幸せになる必殺技ということですね。
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今年の恵印堂大祭2月11日は天気に恵まれそうな予報になっています。ちょっと寒いかもですが、外で薪ストーブで温めたけんちん汁と炊き込みご飯のお接待を予定しています。まだまだ、春は遠いように感じる寒さですが確実にやってきています。最近、寒さに弱い和尚様が活発に動いているから、多分、春が近いと思います。
とにかく、これを読んだ人は2月11日に神崎寺にいらっしゃいなさいな!お待ちしてます。
明日は、皆様の笑顔をイメージしながら恵印堂大祭の準備を頑張ります。
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