さあ! 8月3日の朝、 5:30起床。
眠い目をこすりながら宿泊施設の椿ハウスからお寺に移動して、朝のお勤めをして、朝ごはんを食べます。
今日は忙しい!というよりも、神崎寺の寺子屋はプログラムがびっしりですので、いつでも忙しい。
今日は、和尚の考えにより別のお寺に行ってお詣りのお作法を経験するというプログラムから始まります。お寺から最寄りの駅まで歩き、電車に乗ります。
まだ7:30なのにすでに暑い。駅まで10分歩いて汗びっしょり。
田舎の駅のホームで電車を待ちます。駅からの風景だけでも都会の子には新鮮なことでしょう。田んぼが稲でいっぱいで、もうすぐやってくる稲刈りのシーズンを待っています。
参加メンバーの男子の中には電車好き、いわゆる”てっちゃん”が確認されただけでも3人はいることが発覚し、妙に色めきだっていました。
やってきました成田山です。
門をくぐるところから、手水屋でのお作法、そして和尚さんの法螺貝を先導に本堂への階段を登っていきます。
神崎寺は成田山の講社を引き受けておりまして、今回は講社の子供部ということで参拝をしました。本堂に入り、ご奉納と講の旗をお坊さんに渡して護摩に参座しました。
護摩の後、平和大塔までいき、皆でお経をお唱えして、無事に成田のお不動さんにもお詣りできました。時間が早すぎて参道のお店は開店前でしたが、それでも暑さは最高潮です。
お寺に帰ってくると、休む間もなく次のプログラムです。
お昼ご飯の流しソーメンの準備を始めます。この流しソーメンの竹は、子供たちがトゲが刺さったりしないようにと、苦労して丁寧に信徒さんが用意してくれたものです。
その竹のレールを竹の足を組んで、水がうまく流れるように、班ごとに一本づつ責任をもって用意していきます。リーダーを中心に作業していますが、なかなか難しいもので、何度も失敗して、少しづつコツをつかんでいきます。
このままではソーメンが流れそうにないので、とうとう和尚さんも手伝います。
これは和尚さんが子供のころ、泥と石でダムを造ったり、水の流れを作ったりした遊びを、子供たちにも少しだけ経験させたいと思ってやっているのです。水が上手く流れたときの喜びは感じてくれたかな?
ソーメンが流れました!みんな美味しく、楽しく、ソーメンを取り合っています。考えてみたら、かなりバカげたソーメンの食べ方ですが、やっぱり楽しい。和尚さんとしては、面倒くさいので最初に一度やったら、もう二度とやりたくないと思ったそうですが、子供たちにアンケートをとったら、流しソーメンが一番楽しかったとの意見が多く、和尚さんとしては残念な回答でしたが、泣く泣く流しソーメンを継続中です。
御信徒スタッフが朝から大量に揚げてくれた野菜の天ぷら。どれもとっても美味しい。
買い出しのときに和尚さんが、サツマイモとかぼちゃを却下したのですが女子たちからは、「なんでサツマイモとかぼちゃがないのー」と不満が出て、和尚さんは反省してました。
なかなか急流の流しソーメンですが、こんなに大人数が一度にソーメンを、楽しく食べる方法としては、なかなかの方法だと思います。来年は、井戸のお水が開通していることでしょうから、一段と冷たい流しソーメンがいただけるようになるのではないかと思います。
お腹もいっぱいになりましたところで、次はデザートタイムです。良く冷やしたスイカを和尚さんの木刀でスイカ割します。低学年から始めて、なかなか割れないなかで、何とか小学生で割ることができました。流しソーメンに引き続き、かなりバカげたスイカの食べ方です。
割れたスイカをみんなで食べて、種を飛ばしてます。
かなり行儀が悪いですが、和尚さんは”けじめ”が大事だといいます。スイカの種を飛ばせるのも都会ではできなくなっていることでしょう。昭和のアニメみたいです。楽しそう!
次のプログラムは、またまた和尚さんの悪ふざけです。
この写真でなんだかわかりますか?プログラムの名前は”しんしょうの部屋”。そうです和尚さんの頭の被り物は、あの黒〇徹子さんではありませんか! 朝、突然、信徒スタッフに「徹子さんの頭を作れ」のの指示。作られた”頭”は大切に出番までお風呂場に隠しておきました。子供たちは黒〇徹子さんがわかったかな?
ゲストは、小学校2年生から寺子屋に参加して現在は大学生になっているOGが寺子屋サポートに来てくれたのでゲストとしてトークしてもらいました。彼女が小学生の時には海外で生活していて、毎年、夏休みの帰国の際に参加してくれていました。とっても素敵なメッセージを子供たちに話してくれていました。ありがとう。
さあ、午後3:30、寺子屋名物、礼拝修行の始まりです。
毎年のことですが、初めて参加する子にはドキドキです。この時間からは親御さんの見学を許可していますので、後ろで親御さんも熱気のなかで見守ります。
初めて参加のメンバーの親御さんも見学に来ていて、感動の修行を感じてもらえました。
この寺子屋が続くには多くの親御さんのご理解と応援があるのです。
礼拝修行のクライマックスを動画で!
気温35度の中で礼拝修行して、汗びっしょりです。みんな頑張りました。ご褒美は新しく購入しましたかき氷マシンによるかき氷です。このかき氷機はホントにすごい!完全にプロのかき氷です。プロのかき氷機なんだから、当たり前なんですが、寺子屋だけしか使わないのではもったいないくらいに、楽だし、うまくできるし、かき氷はフワフワだし。初めて見学のお父さんに、無茶ぶりしてかき氷屋さんをやってもらいました。感謝!
子供は好奇心の塊です。かき氷屋さんもやってみたい!
少年たちも仲良くかき氷を楽しんでます。
まだまだプログラムは終わりません。
竹を使って御飯を焚きます。班ごとに竹飯ごうを作ります。ノコギリやノミなんて使ったことないでしょうけど、危ないといって遠ざけてしまっては、本当の危なさもわかりません。正しく知ることが必要だと和尚さんは言います。なかなか、うまくいかないところを頑張ります。この頑張って、乗り越えて、出来上がったものが大切な意味を持つのだということ、そんなことが寺子屋のポリシーなのです。
ようやくプログラム完了でBBQパーティーが始まります。
とにかく、まずは乾杯です。
この時は、親御さんもスタッフも、みんなで交流して、楽しむ時間です。
子供たちが大人のスタッフと社交するのも大切な学びなのです。現代の子供は大人と社交する機会が少なく、欧米に比べて社交が苦手な日本人ですが、そこのあたりも何とかしたいと和尚は考えます。
そして、危ないものといえば〝火”ですが、これも正しく学ぶこととしています。
火はなぜ燃えるのか、どうすれば火が起こせるのか、和尚様が言うとおりにやると、なんの苦労もなく火がつきます。今時は、キャンプの火起こしでも着火剤とかを使う人が多いのだそうですが、和尚様曰く、そんなものはいらない。たくましい男の子になって欲しいですね。でも、火遊びはダメです。そんなことも教えます。
今回のBBQパーティーは、子供たちがずっと会場でお話したり、マシュマロ焼いたり、お肉食べたりして、まとまりがありました。高校生や大学生のスタッフがいい味だしていたおかげかなと思います。10年も続けると卒業生がいい仕事してくれるのだなと感心します。
そして、BBQに飽きた頃には花火大会です。好き好きに花火を楽しんで、最後には高校生スタッフによる、打ち上げ花火の競演です。高校生たちが考えて、素敵な花火大会のフィナーレを飾り、2日目も終了となりました。
そして、お風呂に入りに行き、宿泊所に移動して、おやすみなさいです。
が、上級生たちを中心に和尚さんの寝てる横で、夜更かしを楽しんでいたそうです。ホント元気ですね。和尚さんも、わかっていて、見ないふりをしてあげていたそうですが、おかげで、とても楽しい思い出が作れたひとがいたようです。
というわけで、忙しい2日目が終了です。3日目は、続く。
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