今年も寺子屋が始まりました。
各地から集まる小中学生に加えて、高校生と大学生のサポートスタッフ、お寺の信徒のサポートスタッフが一同に集まり、熱い3日間を過ごします。
既に、準備で倒れそう。夏には草も元気よく伸びてくれて、気温35度のなか草刈りだけで2日間かかります。子供たちが楽しみにしている”流しソーメン”。これがなかなかの大変な準備です。竹を切り、竹を割り節を抜き、トゲが刺さらないように研磨して、足になる竹も切り出します。皆が楽しむ顔しか浮かびません。
買い出しもすごい量です。
今年は、昨年までの家庭用とは全くの別物、何と本物の”かき氷機”を購入してしまいました。これのために氷も作っておかなくてはなりません。絶対、喜んでくれるはず。喜ばないと許しません。と、このぐらいの気合いの入れ具合です。
本堂前にはテントを設置しています。ここがオアシスとなって、休憩中の水分補給やかき氷屋さんになったり、子供たちの社交の場にもなります。高校生スタッフが頼りになります。
そして寺子屋2024の開幕準備が完了しました。始まってないけど、すでに、かなり嬉しい。
修行をどのように位置づけるかは自由ですが、一つには続けること、2つには利他であることは大切だと思います。10年続いている寺子屋ですが、思い返すと本当に大変でした、よく続いているなと感心しますが、子供たちが大人に何かを期待させてくれて毎年毎年やってしまいます。おっと、見返りを期待してしまっては利他ではないですね。
さあ、皆が一堂に本堂に集まって開校式です。みんな少し緊張して、今のうちは正座も頑張ってます。自己紹介やスタッフ紹介、チーム分けをしてプログラムの開始です。神崎寺の寺子屋はとにかく忙しいのです。
一回目のお経タイムです。毎年参加の子は大きな声で自信をもって唱えます。初めての子は周りの子をチラチラと見ながら、「ホントに唱えるの?」なんて思いながらごまかしていると和尚さんが目の前にきて「喝!」。やればだれでもできる。やらずに済ませようとお茶を濁していたらできるようになりません。
写経もやります。30分間全く話をしないで、とにかく集中!上級生はさすがです。時間内に終わらせる人がいます。低学年の子たちは上級生をみて成長するのです。できないことも大切なのですね。
あー、ご飯の時間はなんて楽しいのでしょう。と思っていると、和尚さんから指導がはいります。食事の仕方をどのように考えて、大人になる前に何をできるようになっておかなくてはならないのかを教えています。昔は多くの家では躾としていましたが、現代では子供だからという理由で甘やかすことが多いようですので、和尚さんが皆の食事の仕方を見て、ガツンといいます。大人になってからは誰も言ってくれません。
あっという間の一日目。夜はお風呂の後に映画の上映会がありました。映画のセレクトは和尚さんの独断です。次の日は朝早く起床なので早く寝ます。
2日目は次回へ
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